
キュービックギャラリー-----
サターン史上でもっともお下劣なソフトは人によって意見が
違うでしょうが、もっともお上品な一本ならコレに決まりで
しょう。なんてったって、全編にクラシックのピアノ曲が流
れ、印象派だのルネッサンスだのの世界の名画が盛りだくさ

んなんです。いわゆるゲームソフトとはちょっと違いますが
「ゲーム感覚で美術と親しんでもらえれば」っていうコンセ
プトでしょうか。モナリザからの不思議な依頼を受けた二人
の名探偵が、CG空間の中を歩き回りながら50枚の名画をい
ろいろ調べるというお話ですがゲームとしては非常に簡単、
と言うか、間違った答えを出そうとすると歴史上の巨匠達が
「それは違うようじゃな」とチェックしてくれちゃうんで誰
でもクリアできてしまいます。その「ゲーム」とは別にただ
名画をいたずらできるモードもあります。レンブラントの自


画像をゴッホのタッチやスーラの技法に直したらどうなるか
とか、風景画を別の視野で描いてみたらどうなるか、など。
動画になるものもあれば、構図の解析をしてくれるものもあ
ります。ただし、そのような仕掛けは一枚の絵につき一つか
二つ程度で、自由にどの絵もゴッホ調になるというわけでは
ありません。おもしろいアイデアもあって、ある程度お勉強
くささを排除することにも成功していますが、かんじんの絵
が大きく表示されないという部分がとにかく大きな欠点では
あります。サターンがいわゆるマルチメディア路線を歩いて
いたことの証しとなるソフトであり、ほっと一息がつける良
心的な異色作でもありました。

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